お花が届いた。
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白飯、味噌汁(なす)、たまねぎとにんじん入りのほろほろ卵、切り干し大根の煮物、牛乳
この病院の煮物はおいしい。きっと煮物上手なおばちゃんがいるんだね。
今日は抜糸、ならぬバッコン。11時に若い研修医(男)と茶髪ジャニーズ系の看護士(もちろん男)が2人でやってきた。
「バッコンします。じゃあキズ、見せてくださ〜い。」
と言ったが早いか、若い研修医はシャーッと勢いよくカーテンを引いて密室状態にする。いくら相手が医者でも若いオトコ2人にへそ下20cm以上を見せるのは抵抗ありデス、ハイ。でもでも、覚悟を決めてズリズリとショーツをおろす。
「わぁぁ〜、傷跡、キレイですね〜。」といきなり研修医。傷跡誉められても、ちっとも嬉しくないんですけど…。
はさみの先に、ちっちゃい鎌のような金具がついたものを茶髪看護士が研修医に渡した。
「はい、いきますよ〜。ちょっとチクンとします」
パチッ、パチッ、パチッ。その度にホントにチクッとするかすかな痛み。
「大丈夫ですか?もう半分まで来ましたから、じっとしててくださいね〜」と、茶髪看護士は私の恥骨を押さえながら言った。押さえないで、そんなトコ。
パチッ、パチッ、パチッ。
「はい、あと6個です。」
パチッ、パチッ、パチッ。
「はい、あと3個です。」
パチッ、パチッ、パチッ。
押さえていた恥骨をポンポンと叩いて
「は〜い、おしまいっ。」。な、な、何なんだ、コイツ。
研修医は、ヨードチンキをたっぷり含んだ綿で傷跡を消毒したかと思ったら
使用済の綿を私のお腹の上にボトンと落とし、思わず
「わっ、ヤベッ」とつぶやく。
茶髪看護士は、研修医より歴は長いと見た。
「フッ」と音にならない冷笑を浴びせかけたかと思うと
「はい、お疲れさまでした。キズ跡もキレイなので心配ないと思います。」と
本来研修医が語るセリフをさらっと横取りして
にっこり笑って「お大事に〜」と去っていったのだった。
ショーツを上げ身支度を整えてカーテンを開けたら、
同室のオバチャンたちがニタニタして一斉にこちらを見る。
「どうだった?」
「え?抜糸しました、けど…」
「うん、それは分かってる。若い2人はどうだった?」
「どうだった、って言われても…。」
「いいなあ、若いオトコ2人に抜糸してもらって…」だって。
オバチャン、恐るべし。
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白飯、味噌汁(わかめ)、太刀魚の煮物酢あんかけ、カボチャ煮物、ホウレンソウおひたし、バナナ
この太刀魚はなんじゃ?酸っぱくて少し辛い醤油味のあん。珍しい料理だ。今日もご飯食べ終わるたびに、お手洗いにいく。相変らずゆるいけど、気にしないことにしよっと。バナナは食べきれず。
暇にまかせてブラブラ歩き回り、院内の掲示板を見ていたら食事メニューが貼ってあった。一日の総カロリー数を見て愕然。病院で出す一日の普通食3食合計は約1900kcal。ええ〜っ!あんなに量が少ないのに〜???
ものの本によれば、成人の一日の摂取カロリー目安は約2000kcal。何もしなくても1500kcalは消費され、残りは運動や脳の働きで消費されるらしい。こんなに地味で粗食でも「2000kcal」あるんだ〜。ショック!今までどれだけ多くのカロリー摂取をしてきたんだろう。特に夕食。夜10時頃大量のアルコールとともにたっぷりのおかず。きっと10000kcalくらい摂取してたよな〜。それがそのままぼってりとした脂いっぱいのお腹やお尻になっていたなんてさ、今更ながら情けない…。
退院したら、病院メニューを参考に「一日2000kcal」にしようっと。夜10時以降は食べないことにしようっと。
※ご飯は常に半分しか食べてないから、カロリー的にはもうちょっと少ないことになる。しめしめ。
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白飯、味噌汁(豆腐)、さわらの焼き物、がんもとなすの煮物、春雨サラダ、海苔のつくだ煮
病院の焼き魚は、“焼き魚”じゃない。1日の塩分は10gと決まっていて、塩焼きならすぐにオーバーしちゃうからだろう。だから“焼き魚”と献立に書いてあっても、出てくるのは“蒸しもの”にうす〜い醤油味のあんを掛けたものだったりする。これがはっきりしない味付けで、病人には極めて不評。だから、今日のような献立の日には、どの病室からも「焦げ目の付いた焼き魚が食いて〜」と、ため息まじりのつぶやきいろんな部屋から呪いのように聞こえてくる。今日のサワラもひどかった…。
Tさんと入れ違いに入院したFさん。私のとなりのベッドに来た。循環器科の患者さんだが、ベッドが空いておらず、この病棟に入院。ペースメーカー持ち。顔色が黒くて具合悪そう。と思っていたら、夜中に不整脈と呼吸困難で、何度も看護師さんや医者がやってきた。バタバタバタバタバタ。
「大丈夫ですよ、Fさん。私の声、聞こえますか?」
「ゆっくり呼吸してくださいね〜」
「肺には酸素いってますから、大丈夫ですよ〜」
不謹慎だが、ドラマみたい。気になって夜中眠られず。
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お隣のベッドにいたTさんは乳がんで両方のおっぱいはすでに無く、抗がん剤も放射線治療も試してきた。今も治療中だか、ここ2年ほど再発なし。糖尿病でもある。インシュリン注射をお腹にブツンと自分でうつ。今回は右手皮膚疾患で入院。明日どうしても急用ができ、先生に頼んで急ぎ退院。病院生活には慣れていて、洗濯方法や看護師さんとの付きあい方をこっそり教えてくれた。めっぽう明るい人だったから、急な退院で病室はちょっとブルーになった。

白飯、すまし汁(鶏そぼろ)、酢豚、きゅうり+もろみ、ネーブル半分。
マズいのは鶏肉だけかと思ったら、酢豚の豚肉もおいしくない。野菜だけ食べてお肉は残す。ほんの2、3切れしか入ってないんだから、もっとおいしいお肉にしたらいいのに。
病院で借りた『深追い(横山秀夫)』がもうすぐ終わる。横山秀夫は『半落ち』の著者。同じケイサツもの。借りた本の中ではコレが一番おもしろい。
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夕食は花祭りの特別料理。
タケノコご飯、わかめと麩のおすまし、イトヨリダイの蒸しもの(醤油餡かけ)、ショウガ酢漬け、ふきの煮物、かにのあんかけ豆腐、紅白くずまんじゅう2個
豪勢だ。この夕食から全粥から普通の米飯に変更になってよかった。ラッキー!たけのこご飯だもんね。入院してるとこんな些細なことが大事件になる。特に食事は重要だ。
病院で借りた『「ブス論」で読む源氏物語(大塚かおり)』をもうすぐ読み終える。光源氏はチビで短足で声も高くて、世が世なら醜男だったと以前金田一春彦先生に教わったような気がしていたが、この本の著者によれば背も高くて、なかなかにいいオトコだったらしい。この病棟にも若い男性看護師が一人いる。同室のおばちゃんたちの憧れの的だ。そのやり取りはまさに“逆セクハラ”だけど、ここは病院。病人のおばちゃんが相手では、イケメン看護師は黙って言うことを聞かざるをえないよね。おばちゃん強し。
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おお〜っ、おかずがぐんと増えてますます食事らしくなった。ご飯も全粥だあ!
味噌汁、白身魚の蒸しもの(椎茸・レモンしょうゆかけ)、厚揚げとなすの煮物、大根・きゅうり・にんじんの酢の物。煮物はまずまずおいしい。
『なわとび千夜一夜(林真理子)』を読み終わる。やっぱり好きになれない、この人。何だか“しょっぱい”んだよね〜。
夕食後にフロア内のコインランドリーでお洗濯してみる。洗濯機も乾燥機もすべて100円。知らないオジサンのパンツが入ってた洗濯機や乾燥機の中に、続けて自分の下着を入れるのは結構抵抗があるものだけど、この際目をつぶろう。同室のオバチャンたちは「平気よ〜ぉ。あたしのパンツが無くならなければね」だと。でっかいグンゼの白いパンツでも持っていく人いるんだろうか…。
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5分粥、かぼちゃとコーンのポタージュ、麻婆豆腐、大根とにんじんと絹さやの煮物、ゆず味噌。
なんだか面白い取り合わせの献立。
「そろそろお通じあってもいいんだけど、まだですか?」と看護師さん。病院では、口でもお尻でも穴からの出入りはすべて同等。シグナルだから。汚いとかキレイとか、臭いとかいい匂いとか、感じてもそういう表現は決して、ない。
午後1時。院内図書サービスを発見。
この病棟には月曜日午後貸し出しサービスがある。返却は所定のカゴに放り投げるだけ。結構便利。
『「ブス論」で読む源氏物語(大塚かおり著)』
『なわとび千夜一夜(林真理子著)』
『深追い(横山秀夫著)』を借りる。
午後2時40分、術後初シャワー。1人20分の制限時間。
初めてお腹の傷を見る。すっげ〜〜。縦20cmくらい。ホッチキスの針みたいので止めてあった。
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今日もいいお天気。お花見日和かなあ。
朝からず〜っと点滴、今日だけで合計3本の予定。相変わらずお食事無し。多少の寒気あり。37.6℃。
姉が京都からお見舞いに来てくれる。
午後1時、看護師さんに「歩いてみましょう」と促され、ベッド脇の手すりにつまかって、ゆっくりゆっくり起き上がる。点滴のぶらさがっているスタンドを頼りに、お手洗いまで歩く。お腹切った翌日に歩くなんてスゴイ。術後ずっと履いていたサージカルストッキングも歩行後脱ぐ許可が出た。でも前かがみになると傷が痛んで、上手く脱げない。
おならが2発出たら、今日から夕食開始。午後3時頃、めでたく小さいの1つだけ。でもお腹すいたから2つ出たとウソをついて食事を申告。
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お腹がグルグル鳴る。お腹すいてるのに不思議に食べたいものが思いつかない。痛みとだるさ。
夜9時消灯前に、眠剤と痛み止めを飲む。寒気と痛み。熱37.8℃。電気毛布を掛けてもらう。
夜中に痛くて何度か目が覚める。痛み止めの座薬を入れてもらう。
左足の付け根部分とくるぶし付近にしびれ少々。
痰が出る。血液が混ざって赤い。声もかすれて出ない。お腹が痛くて咳が出来ない。
のどが渇く。お水が飲みたいと訴えたけど、まだ腸がグルグル動いていないからダメですと優しく却下。
夜中に何度か看護婦さんにうがいをさせてもらった。眠ったような眠らないような、うす暗い時間だけが流れる。
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12時半。再び別の若い看護師さんがやってきて、そろそろ着替えましょう、と促される。サージカルストッキングを履く。指先がちょこっと覗いて奇妙だけど、もしかして飛行機に長時間乗るときなんかいいのかしらん、コレ。今度試してみようかな。んで、T字帯を付けて、手術用の病衣を着る。
13時。1時間前に始めた点滴をしたまま、遂に手術室へ。お見送りありがとう。もし何かあったらよろしくね。私はいなくなってもちゃんとご飯だけは食べるように、なんて、くだらないことを一瞬でも考えた自分に驚く。手術室に入る前に「アメ〜ジング〜
」をやって記念撮影!んじゃあ、行ってきま〜す。
手術室の中は思ったより雑然。太って体格のいいオバチャンが「担当の●●です」と名乗ってくれたけど、名前は忘れてしまった。手術用ベッドに自分で横になり、ベッドごとガラガラと引っ張られて手術室へ連れていかれた。手術衣を着た主治医もいる。ニッコリ。麻酔医が来て「横向きになってひざを抱え、自分のおへそを見るように」と言われ、丸まった姿勢のまま背中に麻酔(この50代半ばの麻酔医はいいオトコだった!)。「もうちょっとだよ。頑張って」と言う声を聞き、しばらくして仰向けにされてからプツンと記憶がない。
気がついたら病室のベッドの上。主治医に「切除した筋腫は3キロくらいありましたよ。見ますか?」と言われ、彼女がデジカメに納めてくれた画像でさっきまで体の中にいたエイリアンを確認。「予定外の出血も、輸血もなし。順調でした。」と言われ、また眠りに落ちた。どうもありがとう。
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朝5時半。6人部屋。同室のおばちゃんたちがザワザワ動き出して目が覚める。手術は13時15分からだから、まだ6時間以上ある。本でも読んで過ごそうかなあ。あ〜今日もいいお天気になりそ。
6時15分。朝食用のお茶配給。検温と血圧測定。眠い…。
7時。私以外は皆さん朝食。私はお茶もなし。
8時。若い看護師さんに「後でオートシェーバー持ってきますからシャワールーム使ってご自分で剃ってくださいねっ!」と明るく言い渡される。「自分で?どのくらい?」「この辺りまで、思い切って。剃り終わったらチェックしますから大丈夫ですよ。」思い切って、って言われても…。
9時。渡された3M製のオートシェーバーを手にシャワールームへ。こんなものかしらん。さっき説明してくれたマスカラ濃い看護師さんに、剃り上がりチェックを受ける。これがやっぱり恥ずかしい。んで明るく「う〜ん、もうちょっと下まで、かな〜。」とか言われ、再度シャワールームへ。再チェック後、看護師さんは親指を立てニッコリ笑って「オッケ〜〜ッ!」だってさ。何だかフクザツです。
※さすがにコレは画像無しっ!
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6時夕食。病院で2度目の食事。
きのこご飯、ちくわとねぎのおすまし、白身魚のカレー風味揚げ、ほうれん草のごまよごし、ネーブル半分。
いつもならこれにビール。そしてお肉料理をもう一品。そしてたっぷりのサラダか温野菜。思ったより野菜が少ないなあ。だけど大好きな混ぜご飯でよかったあ。
消灯時間までは読書。だけど読みかけの本は皮肉にも『エリゼ宮の食卓』。フランス大統領が歴代の外交で使った食事メニューとワインリスト満載の内容だ。よりによってどうしてこんな本を読んでるのかしら…。明日手術につき、夜9時以降絶飲食。あ〜あ。
7時半、麻酔科の先生が来て、明日の手術の麻酔方法を説明。またまた麻酔説明・同意書にサイン。「本当にお元気な方でも、以下のような合併症が起こる危険性があることをご了承ください」の文字。ちょっと怖い。
9時。もうすぐ消灯。暗くなる前に、やっぱり『遺書』書いておこうかな。ノートにつらつらと箇条書き。1枚で終わる。何だか簡単すぎない?。私の人生の後始末なんてこんなものなのね。ややこしくないだけ、よしとすべきか。それにしても病院の夜は寂しい。
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今年始め、意を決して病院に行ったら、初診で「ありゃあ〜、これは手術したほうがいいかも」とあっさり言われた。病名「子宮筋腫」。今や30代以上の女性の半数近くが大なり小なりの筋腫持ちと言われ、その症状も重かったり軽かったりと様々。幸い私の場合は筋腫が大きいというだけで、何の痛みも症状も無かった。その状況を聞いて、30代前半の女医さんはこう続けた。
「どちらにしてもあと10年もしないうちにアガッてしまうでしょう。アガッちゃえば筋腫は成長せず小さくなると思いますよ。でもその縮小のスピードははっきり分かりません。人それぞれです。悪性じゃなければ、そうやって自然に任せるという方法もありますが、どうしますか?手術しちゃいます?」
ああ、10年もしないうちに“一丁上がり”かあ。簡単に言ってくれるわよね〜。それにしてもさあ、妊娠したわけでもないのにポコンと突き出た下腹を見るにつけ、急に自分がオバサンになったみたいでホントに憂鬱。これじゃあビキニ着れないよな〜。歳とって体のラインが多少くずれても平気でビキニを着る欧米のおばちゃまたちが私の目標なのに…。(それにしても日本のオバサンはなぜワンピース水着ばっかり着るんだろ)このお腹とさよならできるなら、多少の痛みも傷も何てこと無い。歳とってもカッコよくいたいもんね。だから「手術しちゃいます」とその場で即答。
とは言え、自慢じゃないが、生まれてこの方入院したのは3歳のときの「脱腸」以来。病気らしい病気はひとつもしたことないから手術も病院生活もどういうものか全く想像も付かない。とうとう入院の日。自宅からクルマで10分の横浜労災病院にゴー。
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「この世は今日でお終い。だから今晩何でも好きなもの食べていいよ。」と言われたら、私は何を食べるだろう。うそ偽りのないリアルな問い掛けのはずなのに、なかなかこれをを真摯に受け止めることはできない。
だけど今日だけはいつもよりちょっと真剣に考えた。ええーっと、大好きなヒラメのエンガワ、アワビのキモ、鶏わさ…。ああ、そうそう、うずらのローストもいいなあ。おいしい赤ワイン…。めくるめく食の世界に引き込まれていく。どれにしよう…。しかし、ここではたと現実に戻る。でもさ、今すでに午後10時でしょ?もうどこもお店やってない。ん?赤坂や六本木なら何とかなる?でも高いよねえ。自宅近くで何とかするとしたら…、やっぱりお鮨か焼き肉?焼き肉ならお鮨がいいなあ。
「ねえ、今夜の夕食は“最期の晩餐”かもしれないから、お鮨食べに行かない?」
「おおっいいね。でもクルマで行くんだろ?飲めね〜じゃん。」
「うん。まあね」
「最期だから飲みたいでしょ?」
「うん。まあ…」
「だったら近所で鉄板焼きともんじゃ焼きにしよ〜ぜっ!」
「うん。でも今日は“最期の晩餐”なん…だ…け…ど…」
「いいじゃん!平気だよ。生きて帰ってくるって。たとえ最期でも、最期がもんじゃってのも捨てがたいぜっ!」
「……そう?そうか…深く考えること、ないかっ!そうだよねっ!よ〜し、もんじゃ行こ〜っ!」
こうして今夜もリアルな問い掛けは、別の意味で最もリアルな展開となったのである。あ〜あ。

近所の鉄板焼「みなと」は美味い。今日のもんじゃは、切りイカ大盛りの豪華版。
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